乙女の心意気

明日はバレンタインです・・・
消極的な女の子でも一年に一度、好きな男の子に思いを告げる気になる大切な日・・・
おや、この家でもチョコのにおいが・・・
ルナ「ふんふふ〜ん♪」
ことこと・・・
ルナ「ちょこ〜♪あまいちょこ〜♪すっぱかったらそれはそれでもんだい〜♪にがいのはありかも〜♪でもでもからいのはだめだめ〜♪ことことにるの〜♪おいしくなるようにいのりながら〜♪」
かわいらしい（？）歌を口ずさみながら、一生懸命がんばってる女の子が一人・・・
ルナ「一つ作ってはあの人のため〜♪二つ作ってはあの人のため〜♪三つ作ってはあの人のため〜♪四つ目の残りものは自分のため〜♪」
何か不吉なメロディの歌を口ずさみながら、いそいそとちょこを作っているご様子・・・
おや？物陰から二つの人影が・・・
曲者ー！！！ものどもであえーであえー！！！（といいつつ、槍で天井をさす）・・・・・ふえ？台詞違います？・・・・・あ・・すいませ〜ん、もう一度お願いしま〜す！（汗
こほん・・・（テイク2
おや？物陰から二つの人影が・・・
月夜「今のなんや？（汗」
月那「あ！それをいっちゃ駄・・・」
（テイク3
おや？物陰から二つの人影が・・・
月夜「・・・・・・（気にしちゃいけないことに気付く」
月那「・・・・・・・・（あまりにも予想どうりで逆に吃驚」
・・・・5秒以上は放送事故だよ・・・・・・（ぼそっ
月夜「？！」
月那「え？！」
ららら〜ら〜ら〜らら〜♪（しばらくお待ちください
記憶消去終了・・・（テイク3
おや？物陰から二つの人影が・・・
月夜「・・・うまそうなにおいやなぁ・・・」
月那「そうですねぇ・・・あれ・・ちょこですよねぇ・・・・・」
月夜「・・・もうそんな歳になったんかぁ・・・あいつも大人になったちゅうことやなぁ・・・」
月那「・・・・なんか凄い寂しそうな顔してますけど・・」
月夜「それはお前も同じや」
月那「・・・・ま・・まぁ、寂しくない言えば嘘になりますけどね・・・・」
月夜「今までお兄ちゃんお兄ちゃんっていってたもんなぁ・・・お兄ちゃん寂しいっ！」
月那「・・・ちょっとだけ一緒の気持ちですよ・・・」
あらあら、二人のお兄さんはチョコを送られる男の子に対して嫉妬しているようです・・・
そんなことも露知らずちょこはもう完成間近・・・
ルナ「あっとっわっ♪文字を書いて冷やすだけ〜♪・・・ちょちょいの〜・・・ちょいっと♪・・・・・・・かんせ〜い♪」
月夜「終わったらしいな・・・・・・」
月那「ええ・・・冷やすのって冷蔵庫でしょうねぇ・・・」
月夜「考えとること一緒やとみた・・・」
月那「・・・・・・・台所出て行きましたよ・・・」
そろりそろりと冷蔵庫に近づく二人・・・
そのとき・・・
ルナ「おっとっとっ・・・冷蔵庫はだめだめだった〜♪今日も寒いしお部屋で固めよ〜っと♪ごそっごっそ〜♪発見♪ちょこちょこちょこ〜♪（とてとて・・・・・」
・・・・あら？ふたりは・・・・・
月夜「・・・・危機一髪やったな・・・・・・・」
月那「・・・・助かりましたね・・・」
・・・・天上に張り付くとは・・・やるわね、この子達・・・・
月那「それにしても誰にあげるんでしょうか・・・」
月夜「・・・このまえのゲストの・・・鏡花さんとかゆうさんとか渦さんとか・・・それともまだ見ぬゲスト候補生・・・・」
月那「・・・・・・くぅ・・・」
月夜「・・・・ふぅ・・・しゃあないか、妹の決めた男やからなぁ・・・・・俺らは悲しみに明け暮れながら枕でもぬらそ・・・・・」
月那「泣はしませんが・・・嫌な夢はみそうです・・・・・・」
ルナ「明日が楽しみだなぁ・・・」
そうして、3人の夜はふけていくのでした・・・
つづく・・・・・・