「夢」

遠いところにいた知り合いがたずねてくる

ある日俺は彼女と喧嘩した
些細なことだったと思う
しかし喧嘩は終わらずに夜になる

母が「祭りが始まるよ」とだけ告げた

俺たちは仕方なしに家の外に出る
そこではもう祭りが始まりかけていた

彼女はその祭りを見るのが始めてらしく顔中に「?」を出している

俺は彼女に、あの公園がこれから焼かれるんだ・・・と告げる
彼女はびっくりし、何でそんなことするの?と

そーいう祭りなんだよ・・・古いものを焼き新しい命に引き継ぐね
 
 
・・・そっか
彼女は納得したらしく今か今かと待っているようだ

そのとき火がついた

この祭りはこの街の一大イベントで趣向も派手になっている
まず街路樹から・・・そして公園の木へと火が燃え移る・・・

そのとき彼女が突然言った
そろそろ帰らなきゃ・・・
 

俺は自分の耳を疑い・・・もう帰るのか?・・・・・・いきなりだな・・・

ごめん・・・言い出せなくってね

すぐにいかなきゃならんのか?

うん・・・もう時間が過ぎてるんだ・・・

・・・ちょっと待ってろ!絶対行くんじゃねぇぞ!
無理なことだと思いつつ俺はそう言い放ち家に戻る

行くときはあんなに近かった家がものすごく遠く感じる・・・

行きながら俺の心は、確かオパールのネックレスが残ってたはず・・・俺の代わりに持ってって欲しい・・・・・・

途中「安田」さんの自転車をかっぱらいつつ・・・安田さんすまん!・・・右左右確認!徴収!
 

そして元の場所に戻ったときには彼女はもういなかった・・・

「迎えの車がきてね」

・・・仕方のないことだと思い込もうとした・・・
・・・・・・そんなに俺は大人じゃない

泣いた
 
 

そのときメールがきた

ごめんね・・・お医者様に許された時間がもうなくなってきちゃってて・・・もっと一緒に居たかったんだけど・・・・・
 

涙が止まらない

今どこに居る?車なら追いつける!今すぐ行くから教えろ!

駄目だよ・・・もうすっごい遠いもん。逢えば君がつらいもの・・・

いいから早く教えろって!こっちのほうが何倍もつらい・・・・・・
 
 

・・・22時の船に乗るよ

・・・港・・・この県は海に隣接してない・・・・・・俺にはそこがどこだかわからない・・・
と思いすぐさま親に要請を出す

そう、父の車には「カーナビ」がついてる

少し遅くなるというので俺は即飯をかっ食らう
 

そして準備が出来たらしく父に場所を伝えすぐさまに行く
 

途中
すぐ行くからな・・・お前を一人では行かせれねぇしな

ごめんね・・・
 
 
 
港だ

あいつの姿が見える
 

涙で視界がぼやけた
 
 

(ある意味感動した人はここで読むの止めとけ)←感動する人なんかいねーって(笑

そのとき・・・

チャ〜ンチャ〜ンチャチャチャ〜ンチャ〜ン♪
・・・ぐぅ、後1時間寝かしてくれたら完結したのに・・・

なんか起きたら涙でぼろぼろになってたよ・・・
 
 

「終」

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