あれよね
28日「今日書いた日記」
27日「昨日書いた日記」
26日「今日書いた日記」
の順で書くと26日の日記って確認してもらえないよね。まぁそれはさておき(ナニ
世界のどこかにある喫茶店のお話始まり始まりー
 
 

それは日常。
そう、今までそこにあり続けそしていつまでもあり続ける。
しかし、その現象はふとした事から止められる。
そう、ある少女の一言が永遠に続くであろうその輪廻を断ち切ったのである。
それは彼女からしてみれば何気ない一言
しかし、それは彼からしてみれば驚愕の一言
そして物語は紡がれる

カラン♪
扉を開いた瞬間に真新しい木の匂いと、それ以上に芳醇な紅茶の匂いが流れてくる。
表の看板には『Happiness of the moon』と書かれてある。その看板も真新しくこの店が開店してからあまり時を隔てていない様子をありありと表現している。
「・・・いらっしゃいませ」
大人しい・・・そして人に有無も言わさず落ち着けるような声が室内を透る。
「いらっしゃいませー♪・・・って夏乃歌じゃない、映画もう見てきたの?」
その声とは対照的に明るい声が室内をコロコロと響かせる。
「とりあえず何か飲む?」
その声を発している少女は慣れた手つきで椅子を引く。
「あ、ありがと。その前にちょっと・・・」
『夏乃歌』と呼ばれた少女は少し言い難そうに言葉を彷徨わせているようだ。
「どうしました、何かお困りですか?」
またも冷静な声で語りかける少年。
見た目はかなり人を寄せ付けない雰囲気を醸し出して入るが、案外これで人がいいのかもしれない。
「どしたの?そんなところに突っ立てないで中に入りなよー、それから何でもお話聞いてあげるからさー」
こちらは見掛け通りの対応だ。
顔にありありと心配の色を濃く浮かばせ、夏乃歌の顔をみている。
その夏乃歌といえば妙にそわそわししきりに壁に隠されたナニカを気にしているように見える。
「なにかくしてるの?」
直球だ。
どうやらこの彼女はかなり直球で物を言うタイプだろう。
下手をすると反感を買うタイプだ。しかし彼女のその容姿はそれをうまく緩和する作用でもあるのか、言われた夏乃歌はおずおずと隠していた『モノ』を見せる。
「・・・新しい食材か?」
厨房のほうから聞こえた声である。
その声にビクッと身を振るわせる『モノ』
「月夜!」
夏乃歌が叫ぶ。
その声にびっくりしたのは実際目の前にいた『モノ』とウェイトレス姿の少女であったが、確かにその行為は効果をもたらした。
月夜と呼ばれた彼は手を拭きつつ『モノ』を値踏みでもするかのようにねめつける。
「月夜、失礼ですよ?」
少年が抑制する。
「あいよーすまんすまん」
月夜と呼ばれた彼は大袈裟な動きでごまかす。
「夏乃歌もあまり大きな声を出さないように、ここは喫茶店ですよ?まあ客もいないからいいですけどルナが驚いてしまいます。それにそこの彼も驚いた様子ですしね」
その言葉が流れ終わる頃には、もうルナと呼ばれた少女も、そして彼と表現された『モノ』も落ち着いた様ではあったが、あるかもしれない二度目の為への予防のため注意を促す。
「ごめんね、ルナ・・・それと・・・キミも」
夏乃歌がしおらしく謝る。
「いいよー、月那の言う事もごもっともだけどねー」
ルナはにこやかに、なおかつおばさんの様に手をヒラヒラさせコロコロと笑う。
「ところで・・・そこの少年は誰ですか?」
月那と呼ばれた少年がコップを拭く作業を続けながら問い掛ける。
「うん、俺もそれ気になったんねんけどー」
いつのまにかカウンター席に座りこんでいる月夜も同じ質問をする。
「・・・実は」
夏乃歌は一度ちらりと彼を見ると意を決した様に前を向きなおしこう言い放った。
「この子死んでるんだけどどうしたらいいと思う?」
続く(続くのかよっ!??( ̄口 ̄;)

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